IWTO blog 『この日を迎えて思うこと』
IWTO blog 『この日を迎えて思うこと』

IWTO blog 『この日を迎えて思うこと』

今日という日くらいは、いつもと少し違う視点で「過去を想う」日とします。

IWTOという団体が宮城県を舞台にして活動しているからこそ、そのとき起きた悲劇を忘れてはならないからこそ、そして何より大好きな宮城県という故郷を想うからこそ、1年に1度訪れるこの日を特別に過ごしたいと思います。

大会に参加してくれた高校生の皆さんは、東日本大震災が起きた2011年3月11日は幼稚園、保育園の年少、年中さんの学年であると思います。皆さんは、震災が発生した日のことを覚えているでしょうか。私は当時、小学1年生ですがその日のことを覚えています。子供であった私もあの日のことは、幼いながらも記憶しています。今現在、私は大学1年生ですので、皆さんとは年が2つか3つしか違わないのです。しかし、この年齢の2つか3つの年の違いは数字以上に大きな違いがあります。先ほど疑問形で覚えているか問いましたが、もしかしたら、当時のことを覚えている人は少ないのではないでしょうか。つまり、私たち今の大学1年生、高校3年生の世代が東日本大震災を記憶にとどめている最後の世代なのです。

話は遡りますが、第二次世界大戦が終わったのは1945年。戦争経験者の平均年齢は81.8歳であると言われています。つまり、実体験をした方の生の声というのは今後、数十年で聞けなくなるという訳です。語るまでもない、非道な戦争というのを無くしたいというのは誰しもが思うことでしょう。しかし、実体験した人の持つ話のパワーは、大きなものであり経験していない人から生み出すことができません。これが表すところはつまり、あの大震災を風化させないために、1年に1度くらい、震災の日を思い出すことが何より大切であるということです。

以前私は、東西線荒井駅にある「せんだい3.11メモリアル交流館」を訪れました。ここには、あの日何が起きていたのか、現地で体験した人の声を集めた写真や、パネルなどが展示されています。私たちの故郷で実際に起こったことを知るというのは非常に大切なことであると思ったと同時に「人の強い絆」を感じました。至る所で助け合いの輪が広がっていたのです。

震災から12年が経ちました。今を平穏に暮らせる日常に感謝したいですね。

IWTOも、次の大会に向けて早速動き出しています。まずは、今大会に参加してくださった方々、本当にありがとうございます。IWTOがみなさんにできることは、大会を開き、みなさんにテニスの場を提供することだけですが、そこにコミュニケーションの輪が広がればもっと嬉しいと思っています。その根本にあるものこそ、我々がこのような大会があればいいなと思ったからです。もし、IWTOにもっとこうしてほしいなど、自分も運営に携わってみたいと思った方は、いつでも連絡ください。以上、山下一輝がお送りしました。

また、次の大会で会いましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA